あゆミシュランガイド

小さい頃からの「外国で暮らす」夢を2009年5月から南仏モンペリエで叶えた私の生活報告及びお気に入りを紹介するブログ。

オーヴェルニュ地方観光①

言わずと知れたフランスの火山地帯


ヨーロッパで火山というと、ナポリのヴェスヴィオス、シチリアのエトナ、またはアイスランドなどが思い浮かぶが、フランス本土にも火山は存在する。
かの有名な天然水Volvicが採取できる、中央山塊のオーヴェルニュ(Auvergne) 地方の火山地帯だ。

一帯には、約11000年前に形成されたピュイ・ド・ドーム (Puy de Dôme) を中心に南北におよそ80の火砕丘(噴火によって形成された山)が広がる。
航空写真や地形図で見るとわかりやすく、ポコポコと円錐型の山々が連なっている。
その一つ一つは、富士山のような黒っぽい姿ではなく、Volvicのパッケージそのものの、緑に覆われ、頂上にクレーターを携えた低めの山(ピュイ・ド・ドームは1465m)。
この休火山地帯は国立公園及びユネスコの自然遺産にも指定されている。

地学の中でも火山学は特に好きだったので、兼ねてからこの山々でハイキングをしてみたかった。
この度、念願叶ってオーヴェルニュ地方ピュイ・ド・ドーム県のクレルモン=フェランを拠点に、3泊4日で火山、滝、湖、古城や村を回り、地元のグルメも堪能した。

本当に気に入ったしフランス旅行上級者(もうパリもニースも行ったという方々)には是非とも訪れて欲しい地方なのでじっくり紹介したい。


1日目

モンペリエからは、高速道路A75経由で約3時間半。
公共交通機関で行けないわけではないが、一旦TGVでリヨンに行ってからバスに乗るので5時間半ほどかかってしまう。
現地に着いてからの便を考慮しても車で行くことを勧める。

初日にまず訪れたのは一番有名なピュイ・ド・ドーム。
麓の駐車場は無料。オーヴェルニュ観光中に訪れた場所はどこも無料だった。
もちろんクレルモン=フェランの街中以外は。
この山だけは登山電車で頂上まで行くことができるので、お年寄りや障害がある方、小さなお子様連れの場合でも安心。
電車は麓の観光案内所の自動販売機または窓口で購入する。
2023年9月現在は、大人の往復料金は17.90€。
ただし10月から3月はオフシーズンなので16.50€。
時刻はシーズンやバカンス時期によって20分間隔から1時間間隔になるのでこちらを参考に。
せっかくだからこの登山電車に乗ってみた。
乗車時間は約15分で、のんびりと景色を堪能しながら登っていく。
頂上での遊歩道もしっかり整備されているし、簡単なカフェ、観光案内所、ピクニックスペース、そしてローマ帝国時代の神殿の説明と展示が見られる施設もある。
ピュイ・ド・ドームが火山連続地帯のほぼ中央に位置するため、360度のパノラマを楽しみながら今後訪れたい山を考えることもできる。
ちなみにここはパラグライダーの聖地でもある。
タンデムでの体験もできるし、マイパラシュートを持った人々も見かけた。
私たちが行った日はカラッと晴れて、風もない最高のコンディションだったのでとても気持ちよさそうだった。

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頂上
、パラグライダー、そして月


登山電車のお陰で体力を温存できたので次の山は自力で登る。
ピュイ・ド・パリウ (Puy de Pariou) という、一帯で一番の美しさを誇るクレーターを持つ山へ。
森の山道を歩いて40分ほどで頂上にたどり着いた。
ピュイ・ド・ドーム同様、頂上付近は気が敢えて切られていて、羊の放牧にも利用されているため拓けた景色と青い空が広がる。
美しいクレーターの向こう側に先ほどまでいたピュイ・ド・ドームも望めた。

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そのあとは三泊お世話になる民宿へ。
クレルモンの街中ではなく、西側のデュルトル (Durtol) という村にある宿にした。
口コミが非常に良かったし、値段も手ごろで、無料駐車場があるという点で選んだ。
クレルモンと火山地帯の間に位置するため、観光の移動もしやすい。

部屋はとても清潔だし、宿のオーナーは到着後さっそく周辺のおすすめ観光スポットとクレルモンのおすすめレストランを紹介してくれたし、日中のハイキングで消費する水を冷やすために冷蔵庫に預かってくれたりととても親切だった。

朝食のメニューも暖かい飲み物、オレンジジュース、ミネラルウォーター、フルーツ、バゲット、クロワッサン、卵(調理法は半熟、スクランブル、目玉焼きなどからリクエストできる)、ヨーグルト、バター、ジャムと盛りだくさんで、朝食が三食の中で一番好きな私にとってはとてもありがたかった。
そして朝食を食べるテラスからの眺めも最高。
Durtolが大きな断層から形成された丘の上に位置するため、目下にクレルモンの街を眺められるのだ。
本当にいい宿だったのでお勧めする(villa volcano)。

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寝心地の良いベッドで体を休めて
2日目の冒険へと続く。。。


スキンケアを見直す

私が暮らす南仏モンペリエの気候はいわゆる「地中海性気候」といって、夏はほとんど雨が降らず乾燥し、冬は日本よりも湿度があがる。
とはいっても一年を通して比較的乾燥しているため、25歳まで湿度の高い日本の気候のもとで育った私にとってはこの乾燥は肌に堪える。
目元の小じわが気になる年頃。

最近は導入液代わりにブースターオイル→化粧水→アイクリームなどのスペシャルケア→潤いを閉じ込めるためのクリームの順番でケア。

余談だが、私には2歳年上の姉がいるのだが、フランス語の会話の中で姉の話をしたり彼女の写真を見せたり、本人を紹介するときに度々綿足の方が年上に見られてしまう。
日本語では姉と言えば「年上」であることが明確だが、フランス語では英語のsister同様、ぱっと聞いただけでは年齢の上下がわからないからだ。
2歳の差とはいえ、地味に毎回ショックな私。
そんな若々しい姉はスキンケアにブースターオイルを取り入れていたので私も半年ほど前から見習うことに。

使用しているのはオリーヴスクワランとアルガンオイル。
Aroma Zoneで購入している。
アルガンオイルは日光に当てると灼けやすいので夜のケアに使用。

化粧水探しには一番苦労した。
というのも、フランスでの「化粧水」はコットンに含ませて使う拭き取りタイプがメインで、古くなった角質を取り除く効果を重視しているため、そのままなじませるのには向かない。
逆に乾燥に拍車をかけてしまう。
しかしこの手の化粧水は、モンペリエのような石灰質が多く含まれる水質の地域では役に立つ。
水道水で顔をバシャバシャ洗うと石灰で肌が荒れるので、代わりに拭き取り化粧水で顔を洗う。
肝心な「保湿するための化粧水」は、現在は、日本でもお馴染みのメルヴィータのSource de rosesシリーズのeau extraordinaireを使用している。薬局によるけれど、150mlのボトルで20€ほどなのでお得とは言えない。しかし天下のメルヴィータ様なので仕方がない。
フランスのドラッグストアなどで化粧水を買う際は、ぜひ使用方法の欄に注目してみるといいと思う。
「コットンで拭き取る」と書いていないものを選ぶ。
「クリームの使用前に塗る」と書いてあれば間違いない。

シートマスクやアイクリーム、美容液などのスペシャルケアは化粧水を入れこんだ後に行う。
フランスにもシートマスクは売っているけれど、日本に帰った時にまとめ買いした方が断然安い。
アイクリームは只今Weledaのローズ(rose musquée)を使用中。メイクをする前にも使っている。

最後に潤いを閉じ込めるクリームは、乾燥をしっかり防いでくれるならば特にこだわりはないので、シンプルにワセリンということもあるけれど、アトピー体質の私にはLa Roche PosayのLipikarシリーズのBaumeが合っている。
数年前に主治医や皮膚科医に勧められてから愛用している本当に乾燥しない優れ物。

とりあえず最近はこのスキンケア方法で落ち着いているし調子もいいと感じている。

もしもこの記事を目にした方の中にヨーロッパの乾燥とアトピーの肌質で葛藤している方がいたら、参考にしてみてほしいし、お勧めも教えていただけたらありがたいです。

美は一日にして成らず。






大学院一区切りとブログ再開

2023年ももう9月の終わり。。。
書きたいなと思うことはたくさんあるのに忙しいとついつい後回しにしてしまうブログ。
今年は久しぶりに時間に余裕ができそうだからできる限り更新していきたい。

今この時期に「今年」という表現を使うのは、フランスをはじめおそらくヨーロッパは学期初めは9月で終わりは6月だから。
7月と8月はいわゆる夏のヴァカンスというもので学校はない。

今年の6月、念願の修士論文を書き終えて学位を取得した私は、今年一年間は「表向きには大学院生をお休み」することにした。
修士を終えた今、もちろん博士論文も書いてみたいという希望はある。
指導と審査をしてくださった先生方からも研究者としての前向きな評価をもらったし、まだまだ知りたい、書きたいことは山ほどある。
だけどその博士論文のための題材がまだ決まっていない。
数年にわたる研究生活の中心になる事柄故、じっくりと考えて自分が本当に好きなものを見つける必要があるため、来年6月の奨学金応募時期までじっくり考えることにした。

それと、やりたいことはもう一つある。
「古代エジプトにおける斑岩」をまとめた修士論文が教授方に評価され、今までにない研究内容だからと、有難いことに出版を勧められた。
博論のテーマを探しつつ、修論を手直し、追加研究をしていくことで一年はあっという間に過ぎるだろう。

しかしオフィシャルに院生として登録をしていない分、大学のカレンダーには縛られない。
課題や予習復習に追われることも、試験勉強に時間を費やすこともない。
一年間自分を見つめ直す、そして個人事業主としての活動にももっと力を入れる機会にもなる。
遅咲きの大学生でかなりいい歳なのだから、お金を稼ぐということも大切。

このブログで南仏での生活を綴り、発信していくことも今後の自身の財産にもなるだろうということで、拙い文章だとしても、「記録」をしていくことも今年の目標の一つにした。

さてさて、自分に厳しいようで甘い私はどこまで頑張れるのか。
もしも読んでくださっている方がいれば温かい目で見守っていただきたい。


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